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二次試験で、どこまでなら逆転可能か

二次試験の配点の高い難関大学の場合、「センター試験で失敗しても二次試験での逆転がありうる!」と言われることがあります。そんな体験談も載っていたりします。しかし、ホントに可能なのか、どれくらいであれば逆転可能なのか・・・。郁が受験生になるころ、母はそんなことに興味を持ち、データを探してみました。

Benesse 駿台データネットのHPに「難関大学動向」というページがあります。そのページでは、難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の志望者数、度数分布、分析レポートが公表されています。その中で興味深いのが「度数分布」です。昨年の受験報告結果をもとに、センター試験の得点ごとに合格者、不合格者の人数が示されています。

母がこの分析をしたのは、郁が高2の2月なので、ここで例に示すデータは2018年入試の結果ですが、年度が違っても動向はほぼ変わらないのではないかと思います。ただし、センター試験の平均点により、基準のなる点数は変化します。このA大学B学部の場合、Benesse 駿台データネット2020では、B判定は232点、C判定は226点となっていました。

ここからは、郁が高2の時に書いたブログから引用します。

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Benesse 駿台の把握した2018年A大学B学部の第一志望者数は588人。
そのうち傾斜配点換算190点以上(270点満点)の人のデータをグラフにしてみました。HPに示されているデータは累積度数でしたので、それを階級別度数に計算しなおしたものを使っています。ほぼ正規分布していますね。

度数分布1

A~C判定の合計は210人(定員155人)で、志望者の35.7%でした。つまり、半分以上の人はD判定以下。そして、この210人という数字は、既に定員オーバーです。Benesse/駿台が把握している人の中だけでも・・・です。実際の志望者はもっと多いはず。となると、C判定はもとより、B判定ですら決して安泰とは言えないということです。

そこで、昨年度の合格者と不合格者のセンター試験の得点(傾斜配点270点満点)を比較してみました。

元データは同じBenesse 駿台データネットA大学の動向分析で、対象者は、Benesse・駿台の把握した去年の合格者(123人)と不合格者(230人)です。

bunnpugurahu


グラフの青線が不合格者、赤い線が合格者です。こちらも形としては、どちらも正規分布していますが、2つのグラフはずれています。二峰性の分布には2つの集団が隠れている・・・って、統計学の授業に使えそう。
D判定以下で合格したのは25名(正確には228点はC判定に入るので、ややずれがある)、230点から232点で合格者数と不合格者数が交錯し、それ以上になると合格者が上回ります。この交錯している位置は、C判定とB判定の境目付近になります。そして、A判定の240点を過ぎると、不合格者の数は急激に減少し、250点以上では全員合格しています。
予備校の力はすごいなあ・・・と、あらためて感心しました。合格可能性の判定基準は根拠に基づいた結果だったのです。

では、どこまでなら逆転できるのか?
D判定以下で合格したのは25人。ちなみに、E判定ラインは220点で、それ以下での合格者はほぼいません。つまり、E判定からの逆転は頑張っても難しいということです。D判定での合格者は、C判定やB判定の人以上に二次試験で点を取ったということです。正直言って、A大学の二次試験の問題は難解です。出題される領域等により得意不得意の影響は少しはあるかも知れませんが、基本的にはホントの実力がないと点は取れないと思います。そう考えると、D判定の合格者は、実力があるにもかかわらずたまたまセンターは失敗したという人や、もともとマークシートが得意でなく、そっちは足切りに引っかからない程度にして、二次の論述に力を入れてきた人などが含まれている可能性があります。
「センターの配点が低いから、二次試験で逆転できる・・・」なんて、単純な話ではなく、逆転できる人には、それなりの理由があると考えた方が良さそうです。

ちなみに、全員が合格した250点以上は、得点率にすると92.6%です・・・(・・;)。まあ、そこまではいかなくても、A判定ラインを超えると合格の可能性は高くなります。しかし、地道にしっかり努力して、実力をつけておけば、たとえセンターで失敗してE判定でも、二次試験で逆転は不可能ではないということです。ただ、センターは足切りラインに引っ掛からない程度に・・・なんて考えていると、危ないかも。普通は、センター試験と二次試験はある程度比例しますから。

たとえ、二次試験の配点が高い大学であっても、受験は「ばくち」でも「宝くじ「」でもありません。
実力のなさを棚に上げて、「運」を期待しても、それは「無理」ではないかと思う母なのでした。




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