「考察」すること

                セダム2015
                 ※研究に協力してくれた多肉植物のひとつ


【平成27年9月18日(金)の日記】

郁が夏休みの課題とし提出した「科学研究」が、学内の理科の先生方から評価をいただき、市の科学展(生物)に出品されることになりました。つまり、ただ単に学校代表になったってだけの話なのですが・・・。

昨年は、夏休みの課題が「科学研究」ではなく「発明工夫」だったのですが、「科学研究」をやった1年生の時にも、同じように学校代表になりました(まあ、そこまででした  )。そんなこともあって、今年は夏休み前に理科第二分野(専門は生物)の先生から、「研究計画書ができたら持ってこい」と言われていたのです。にもかかわらず、部活最優先だった郁は、テーマと内容はほぼ決まっていたものの、それを具体的な研究計画に落とし込む作業ができず、研究計画を先生に相談できませんでした。先生に相談したら、必要物品の入手方法の助言や貸し出しをしてもらえるから・・・と言っていたのですが。
結局、定演終了後にやっと準備を始め、とりあえず家庭で入手可能なものを使って、できることを行うことにしました(まあ、最近は田舎でもネットで色々なものが入手可能なのですが、それでも限界が・・・)。それに加えて、あんなにお天気の良かった8月上旬とは打って変わって、中旬から下旬にかけてはお天気が悪く、光合成をテーマにした郁の実験ができない日が続きました。そのため、結局、夏休み終了前の3日間での実験、考察、まとめを行うというハードスケジュールになってしまいました。

そんなバタバタの研究報告なので、不十分な点はたくさんあるのですが、先生方から評価されたのは、考察の目の付け所のおもしろさとその深さだったそうです。郁が先生から聞いたことによると、中学生の科学研究に求められるのは、結論の正確さではなく、そこに至る過程がきちんとデータに基づき、論理的にしっかり考えられているかどうかということらしい・・・。郁の今回の実験の場合、入手できる試薬等に限界があったこともあり、考察の内容のすべて現在の科学的知見と一致した方向にはいっていないようなのですが、今回の実験結果からの考察としては、それなりに深まっていると評価していただいたようです。


実は、「考察のおもしろさ、深さ」で評価していただいたものがもう一つありました。
同じ夏休みの課題だった体育科の「オリンピックに関するレポート」です。これは、オリンピックの様々な側面の一つに焦点をあててレポートにまとめるというもの(A4 5枚程度)。一学期の授業で、みんなのテーマが重なりすぎないように、事前にテーマと内容の確認がありました。郁のテーマは「オリンピックの開催地決定までの経緯」でした。先日、その発表会があり、やはり考察のおもしろさ・深さが評価されたのです。
郁は、本やHPからオリンピック開催地決定までの経緯を調べ、まとめたうえで、その課題を明らかにしました。まあ、普通ならそこで終わるような気がするのですが、郁はその課題を踏まえて、改善策を考えていました。要するに「郁式オリンピック運営システム」を提案したのです。発表の場では、フロアーのお友だちからは「将来は、NOC(国内オリンピック委員会)の委員に・・・」なんていう声も飛んだとか・・・。全く、怖いもの知らずの郁です。


今は、インターネットで情報だけならいくらでも手に入る時代です。だから、レポートを書くための材料には困りません。しかし、だからこそ、より大切になるのは、その情報から何をどう判断し、何を考えるのかということなのでしょう。そこが「考察」です。
郁たちは、1年生の時から、「熟考」できないことを指摘され、「熟考」することを求められてきました。「正しい答え」、「(先生が求めている)正解」を考えるのではなく、情報から自分自身の考えを整理し、自分自身の結論(考え)に至ること。そして、それを、論理的に他の人に説明できることを求められてきました。その成果が、少しずつ実を結んでいるのかもしれません。これから高校、大学、そしてその先に進んでいく中で、「熟考」する力はとても大切です。「正解」だけを求めない教育をしていただけることに感謝ですね。








母はその昔、指導教官から「論文の中で、最も長く書くべきところは『考察』だ。」と教えられました。「結果」から導いた自分の考えを主張する部分が「考察」であり、そもそも「論文」は、広く自らの考えを主張するためのものなので、そこが長くなければならないと・・・。
と言われても、当たり前と言えば当たり前なのですが、一番書くのが大変なのが「考察」でした。「生みの苦しみ」って感じですね。論理的に自らの考えを説明すること、それも、読んだ人をある程度納得させるだけの根拠が必要ですから・・・。そんな時、一人でデータと向き合っていても、なかなか考えは広がりません。母は、周りの人たちとディスカッションする過程で、自ら気づくことが多かったです。今でも、仕事の時には同僚とディスカッションすることが母にとっては不可欠です。

実は、今回の郁の科学研究の時にも、母は考察を深める部分は手伝いました。郁に気づいていること、考えていることを語り、それに対して母がちょっとだけ突っ込みを入れる・・・というディスカッションを繰り返しながら、考察を深めました。その過程でのちょっとした気づきが次につながっていきました。まあ、これくらいのお手伝いは許容範囲かと・・・。そんなことしていたら、オリンピックのレポート方は、郁が自分でほぼ考えて仕上げて、自らの考案したシステムを図式化して説明してくれました。

「熟考」、「考察」と言っても、今はまだ中学生レベルでのお話なのですが、これがこれからの基礎となっていくと考えれば、大切にしていきたい過程ですね。




最後まで読んでいただいてありがとうございました
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☆研究☆

タイトル「光合成・・・」と聞いて、
何故かとっても嬉しかったりするにゃごままです。
オリンピックについても、すごく面白そう!

「考察」について、学校の先生や、郁の母さんと全く同意見です。
深い考察こそ、次につながる重要ポイントなわけで。

郁ちゃんの学びの環境(学校+郁の母さん)は、
いつも思うけど素晴らしいですね☆
考えることが当たり前になって、
社会で役立つ、重要な手段を学生時代に手に入れられそうですね。

Re: にゃごまま さま ♪♪

コメント、ありがとうございます(*^。^*)

「『光合成・・・』と聞いて、 何故かとっても嬉しかったりする」と言われるにゃごままさん。
さて、その理由は? もしかして、にゃごちゃんも「光合成・・・」の研究されたのですか?
光合成もいろんな角度から研究になりますよね。
「オリンピック」については、郁の提案は、もちろん穴だらけ・・・。
先生からは実現は不可能な案ということも指摘されたのですが、まあ、そこまで考えたことに対しては評価をいただいたようようです。

ブログには、いろいろ理想的なことを書いていますが、現実にはなかなか難しいです。
だんだん素直なお年頃ではなくなるので・・・。
まあ、親より先生が言われることの方が入りやすいので、学校の指導は重要だなあと感じています。
でも、最後は本人次第ですね。

郁ちゃんの論文、面白そうですね♪ 学校代表、おめでとうございます♪ 忙しい中、頑張りましたねぇ~♪

「考察」に関して。本当に、そうですね。娘も、大学院生さんと、メールでやりとりをしてきたのですが。いつも、アドバイスというより。「それは、どういうことですか?」と、問い掛け続けて下さったので。そのやりとりの中で、学んだり、ハッキリして来た事が多いです。郁ちゃんと母さんのやりとりと、同じですネ♪

考えて、考えて、また、考える。そんな経験は、大事なんだろうなぁ~って思います。そして、響きあえる仲間や指導も、大事だなぁ~と痛感しています。

中学生のコンクールでも。県までは、思考の経過が評価の対象になります。・・・が。全国大会になると、「研究成果を説明して下さい」「その研究の実績を、社会でどう活かせますか?」と、出品する時に論じる必要が出てきます。そこまで、到達するには、なかなか険しい道だねぇ~・・・と。娘と話してました。

Re: なんちゃって さま ♪♪

コメント、ありがとうございます(*^。^*)

いえいえ、本当に数日でやった研究なので穴だらけの研究です。後から振り返ってみれば、あそこはああすればよかったとかもっと対照をきちんととればよかったとか・・・思うところもいっぱいですが、まあ、学校代表と評価されただけでも良かったです。もちろんその先はありませんけど・・・。実は、学校代表は、「化学」、「物理」、「生物」のように分けて選考されるようなのですが、その中で、生物は生き物相手ということで観察等に時間がかかることもあり、あまり研究の数が多くないのではないかと思っています。市の入賞作品でも「生物」は少ないです。
全国大会になるとやはりすごいのですね。郁の周りでも、SSHコースの高校生は入賞・入選していますが、中学生ではそこまで行った友だちはいません。

娘ちゃんは、大学院生とのやり取りの中で考察が深まっていったのですね。
早い時期に、そういう出会いがあったからこそ、この研究テーマが、高校でもさらに続けたいと思えるものになっていったののでしょうね。そういう出会いって大切だと思います。高校では、学校内でもそんな仲間に出会えるといいですね。


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プロフィール

郁の母

Author:郁の母
日中は田舎の小さな大学で働いていますが、うちに帰ると受験生の母でもあります(*^。^*)。
娘の郁は、高校2年生。管弦楽部と学業を両立して、目標高く、難関国立大学合格を目指します!

あと何日・・・?


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