「学力」考

がくりょく【学力】
学校などにおける系統的な教育を通じて獲得した能力。教科内容を正しく理解し,それを知識として身につけ,その知識を応用して新しいものを創造する力。

(大辞林 第三版の解説より引用)

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3年生になって初めての授業参観と学年懇談会がありました。

授業参観は担任の数学。ちょっと遅れて着いてしまったため、教室に入れず廊下側の窓とドアから参観しました(何しろ、教室が狭い・・・)。どの教室もドアも窓も全開での授業。教室の後ろ側にいると、郁のクラスの担任より、隣のクラスの授業の声がよく聞こえる・・・。隣のクラスは「歴史」の授業で、「下関条約」辺りをやってるのがよくわかりました。もしかしたら、無意識に母の耳が「数学」より「歴史」を選択してしまったのかもしれませんが・・・。

さて、その後、中3はクラス懇談会ではなく学年懇談会。もちろんメインは進路のことのはず・・・。3月に行われた修学旅行の報告のあと、進路指導担当からのお話となりました。

その中で、「学力」についてのお話がありました。ここでは、「学力」=「大学が求めている学力」、つまり、これは最終的に「社会に求められている学力」と考えて説明されました。その最初に示されたのが、今の高3生から始まるT大の推薦入試、K大の特色入試・・・。
「  い、いきなりそこ?!」と思わず退(ひ)いてしまった母でした。が、落ち着いて考えてみれば、大学が求めているレベルに差があるとしても、方向性として(社会に)求められているものは同じはず・・・。そう理解することにしました。
ここから見える「求められている学力」とは、ただ単に「問題が解ける」力ではないということ。もちろん「基礎的な学力」は必要なのですが、その上に「興味、関心、好奇心」などがあって興味を持ったことを自分でさらに調べてみる、自分やってみる、そしてそれが、ただ自分の中だけで完結するのではなく「人や社会とつながっていく」、この一連の過程を実践できることが求められている学力なのだと・・・という説明でした。
ちなみに、先生が使用されたPPを参考に、母が作成したのが下の図(更新版)です。
図の右側(赤枠)はT大HPの「育成する人材像」を参考にしています。

学力のピラミッド更新版



ちょうど事前に、土日を含めた1週間の生活時間調査が実施されていたので、その結果を示されながら、決して机に着いて問題を解くことだけが「勉強」ではないということを強調されていました。平均してみれば学校以外での学習時間はそんなに長くないのですが、塾などで頑張っている子の中には、相当長い学習時間の子もいたようです。だから、「悪い」というわけではなく、ただそれだけで「学力」が上がるわけではないので、そのことを理解した上で考えてほしいというニュアンスでした。このあたりは、まず、親の認識から変えたいという学校の思いが・・・。
学校の中で、郁たちの学年は、「問題は起こさないけれど、逆に殻を破るような積極性に乏しい」という評価のようです。学年としての成績も悪くはないけれど、「言われたことをまじめにする」だけでは、これから先はやっていけなくなる・・・。そこが、先生方が一番心配されているところでした。このことは、言葉で説明してもなかなか伝わらない。日々の活動の中で先生方も様々な仕掛けをしつつ伝える努力をされているようですが・・・。
帰ってから、郁にも先生のお話の内容について話してみましたが、この意図を伝えるのは難しかったです・・・。

まあ、郁の場合は、どちらかというと「興味、関心、好奇心」が突出していて、逆に、その土台となる「基礎的な学力」の方が小さすぎる傾向が・・・。それはそれで、土台が不十分なところに上だけをどんどん積み上げていくと、いずれ土台が崩れて、すべて崩れる・・・ことになりかねません。あくまでも、「基礎的な学力」があっての話。と考えていたのですが、でも・・・、お友だちのブログを見て、「興味、関心、好奇心」や「人や社会とのつながり」が、逆に「基礎的な学力」を造ったり、広げたりするきっかけになることもあるということを感じました。

中3生の進路指導関係行事の説明では、通常の長期休暇中の補習のほかに、部活引退後の秋以降は、放課後の補習も実施され、12月以降は、高校入試問題演習へと突入・・・。ここで、基礎的な学力の土台をしっかり構築していってほしいと思います。





150410
読んでいただいてありがとうございました


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すごいっ!

教育関係の書物を読んでいるようで、すごいです!
しかも分かりやすく説明していただいてありがとうございます。
大変参考になりました。

目の前の高校受験を通過することばかりに目がいってしまうけど、そこは過程の一つなんですよね。社会で生きていく力を養えるような幅広い学習をしなくては、、、ですね。

「殻」のお話、郁ちゃんは問題なさそう?とイメージしています(*^^*)
去年こちらの県立トップ高の文化祭へ足を運んだ際、同様のお話が生徒に宛てて掲示されていました。郁ちゃんの学校や学年に限ったことではないのかも?!
自分たちも親世代にはそう思われていたのかもしれませんが、やはり自分の学生時代と子供の世代とでは、何か違うような気がします。

長い目で見る子育てや教育は難しいですね。

目前の高校受験にヒーヒー言ってる公立中学生家族としては、
中高一貫校の同級生たちは、もう大学受験に向けて歩み始めてるんだなぁ~と感心しました(@。@)

それに、さすが郁ちゃん家が選ばれた学校だけあって、
「進路指導」という面だけでなく、子供を育てるための「教育理念」もしっかりしてらっしゃって、
羨ましいなぁ~なんて思いましたよ(*^。^*)b

それにしても。。。
説明されるのが、T大推薦とK大特色とは・・・やっぱり進学校はすごいですね!

Re: にゃごまま さま♪♪

コメント、ありがとうございます(*^。^*)

学校で聞いた話を、母なりにまとめてみました。ここにまとめたことが、先生が伝えたかったこととイコールになっているかどうかはわかりませんが、図にすることで、母自身は納得できました。少しでも、参考になったのであれば、嬉しいです。

入試では、「基礎的な学力」というところしか評価できないので、この時期、そこに特化した学習になる傾向があるのは仕方がないことだと思います。「関心・興味・好奇心・積極性」や「社会への関心・応用」部分はなかなか公平に評価するのは難しいし、「内申書」も先生の書き方次第・・・って感じもあります。それに、何より「基礎的な学力」は必要だから、やはり受験勉強もその通過点としては重要だと思います。郁の場合、個々がちょっと甘いので心配です・・・。

大学入試の基準が変わろうとしている中、高校側も大変なのだと思います。学校や塾に言われたことをまじめにやって、いい成績を取ってきた子どもたちの中にいは、「それだけじゃだめだよ」と言われても、「じゃあ、何をすれないいのですか?」と答えを求めるてくる子もいることでしょう。トップ校になればなるほど、悩みは深刻なのかも・・・。
郁も、小学校の時は、周りの期待もあり「何でもできる優等生」という殻をかぶっていたのですが、中学校ではもうその殻をかぶるだけの実力が伴わないので、必然的にその殻は破れてしまったようです。それでも、どこかにまだ断片的に「いい子」の殻が残っているような気がします(先生の前では・・・?)。

いつの時代も、子どもは無意識のうちに周りの期待を読み取ってしまうのだと思います。だから、まず親の意識を変えることが必要ということなのでしょう。でも、難しいですね。


Re: マミマミ さま♪♪

コメントありがとうございます(*^。^*)

高校入試は、「基礎的な学力」をしっかり定着させる意味で、とても大切だと思います。踏ん張るべきところで、しっかり踏ん張って成功した経験は、それから先の様々な場面でプラスの効果を生むと思います。郁の学校も、高校受験はありますが、どうもまだ本人たちの意識が低いので気になっています・・・。

ただ、今回の話を聞きながら、求められていることって難しいなあ・・・と感じています。(中学受験の時のように・・・)塾に入れて、「勉強しなさい」と言いつつ、ひたすら勉強させて、成績を上げることならまだできそうですが、その上の「興味・関心・好奇心」を付けることや「社会とのつながり」の部分は、言葉で説明したりして、短期間でできるようになるものではありません。日々の親の生き方、姿勢も大切なのだろうと感じました。

そうなんです。確かに毎年T大にもK大にも先輩方が行かれてはいますが・・・、我が家にとっては、「いきなりそこですか?」って感じでしたよ~(・・;)


初めまして
我が子も中学3年生でバイオリンをしています

説明、とてもわかりやすかったです
来年には受験が迫っているので
受験勉強は!?って思ってしまうけど
社会人になった時に勉強だけできても
社会で求められている人になっていないと
それこそ、子ども達も苦労しますよね
改めて考えさせられる内容でした!




Re: honey*caramel  さま ♪♪

ご訪問、初コメントありがとうございます(*^。^*)

honey*caramelさんのところも、バイオリンをやっておられるのですね。うちは、最近は学校の部活中心で、家で練習することがほとんどなくなったので、ブログ記事もバイオリンネタから遠ざかっていますが・・・。

中学3年生だと、目前の高校受験をまずクリアーすることが第一目標になりますよね。それはみんな同じだと思います。点数や偏差値、そして内申・・・^_^;。
でも、問題集や模擬テストばかりで、行き(息)詰りそうになった時、ちょっとでも、その先に求められていることが見えていると、親の助言の仕方も少し変わるかもしれませんね。
でも、そんなに理想通りにいかないというのも事実ですけど・・・。

こんな拙いブログですけれど、またお時間があったら遊びに来てくださいね。

関心もって読みました。

今日、科学館の今年度初の集まりで、親も一緒に行ってきました。探究好きの子ども達の集まる教室ですので、子ども達はウキウキわくわく♪でしたが。後ろで、親たちは。「好きなコトの、のめり込み具合が半端なさすぎて。受験勉強とかは、親が心配するばかりで、子どもはどこ吹く風だよね~(涙)」と。基礎力の大事さを語りあってました。

バランスが、大事ですよね(笑)

Re: なんちゃって さま ♪♪

コメント、ありがとうございます(*^。^*)

今回の懇談会での話を聞きながら、今の大学(社会)は、なんちゃってさんのところの娘ちゃんたちのような人材を求めているんだろうなあ・・・と感じました。学校で習っていないことだって、自分の研究のためにはがんばって勉強するような娘ちゃんですから。ただ、この話は、ある程度以上の「基礎的な学力」があることを前提に話されていることも否めない・・・。

確かに、何事もバランスは大切ですね。
応援 ありがとう♪♪
♪ ようこそ ♪
お時間の許す限りごゆっくり・・・

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プロフィール

郁の母

Author:郁の母
日中は田舎の小さな大学で働いていますが、うちに帰ると受験生の母でもあります(*^。^*)。
娘の郁は、高校2年生。管弦楽部と学業を両立して、目標高く、難関国立大学合格を目指します!

あと何日・・・?


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