「コンサートマスター(ミストレス)」になるということ

朝夕めっきり涼しくなりました。体育祭が終わり、「勉学の秋」を期待した母でしたが、実際はそう上手くは行きませんね。予想通り、「芸術(=部活=管弦楽)の秋」がやってきた我が家です。

今日の新聞に樫本大進さんの記事が出ていました。「元気ひみつ」は、「五穀米のカツ丼」とか・・・。ベルリン在住のはずですが、奥様の手料理は和食中心。樫本さんご自身は白米の方が好きなのに、「健康のため」と奥様が五穀米にされているようです。樫本さんでも、奥様には頭が上がらない(上げない)ってことなのでしょうかね  。ちなみに、奥様はマリンバ奏者です。

樫本大進さんは、世界のベルリン・フィルの若き第1コンサートマスターです。今年は、「音楽の友」の1月号の表紙を飾られていましたし、メディアに取り上げられることも多いのでご存知の方も多いと思います。郁の部屋には、この梶本さんのインタビュ記事の切り抜きが貼ってあります(もう、忘れ去られたように、ベッドサイドの上の方に・・・)。2013年1月の記事ですから、ちょうど受験直前の時期だったことになります。郁が梶本さんのようなヴァイオリンにストになりたいと思って切り取ったわけではないと思うのですが、志望校の管弦楽部に入ってヴァイオリンを続けることが郁の目標だったので、目に留まったのでしょう。
その記事の中で面白いエピソードが紹介されています。
樫本さんがベルリン・フィルのコンマスの試用期間中のこと。初めてのヴァイオリン協奏曲で、バイオリンソロを「ベートーベンはいいねえ」と思いながらきいていたら、次にオケが入るところを完全に忘れてしまった(子どものころからソリストとして活躍されていた梶本さんならではのエピソード)。しかし、その時、他の1stヴァイオリンは誰も弾かなかった、コンマスが弾かないから、だれも弾かなかったのだそうです。その瞬間、「このオケはすごい!」と梶本さんは思われたそうです。コンサートの後は、全員、超受けていたそうですが、試用期間中だった梶本さんはもう正式就任は難しいと感じられたようでした(が、メンバーの信頼を勝ち得て、無事に31歳という若さで正式就任されました)。
この記事の中で印象深い言葉があります。

「信頼なしには何も始まらないですから。」

ベルリン・フィルのような一流オーケストラではみんながソリスト級の腕を持っているわけで、その中で、コンマスを務めるというのは、ただ上手いから、技術が上だからということではないのでしょう。上のエピソードでもわかるように、オーケストラのメンバーに信頼されている、メンバーから認めらていることが必要なのでしょうね。オーケストラについてはど素人の母はそんな風に感じました。それにしても、このエピソードのコンサート、その後どうなったのでしょうか、気になるところです・・・。

さて、このたび郁は中学オーケストラのコンミスに選ばれました
管弦楽部は、基本的には中高合同で活動していますが、一応、中学生の部活は「中学校生徒会」に、高校生の部活は「高校生徒会」に属しています(部活の予算が出る)。そして、中学校の新歓(部活紹介)では、中学生だけでオーケストラを編成し、演奏することになります。そのため、中学生は中学生でこの時期に部活の役員等を決めます。新歓は来年の4月ですから、今の郁たち2年生が3年生としてリードしていくことになり、中学生の役員選びは2年生間の話し合いで行われました。この方法は慣例となっていて、現3年生は2年生の役員選びには関与しません。毎年、いろいろとありながらも、最終的には2年生の合意のもと部長等の運営役と、コンミス、トレーナー、弦セク、管セクなどの技術役が決まるそうです。
郁たちの学年のヴァイオリンは4人。この春転入生のAさんが来るまで、ヴァイオリンの経験年数的にも技術的にも郁が一番上だったので、周りも間違いなく郁がコンミスだと思っていました。しかし、4月に来たAさんは経験年数的にも技術的にも郁よりも上でした。そんな中でのコンミス選び。立候補者がいなかったので、推薦、投票という手順で選出したそうです。
結果的に、郁が選ばれたのはまさに「信頼」があったから・・・でしょう。管弦楽部の出席率高さでは1,2を争う郁。朝練、昼錬、放課後錬、休日錬・・・、先生から「いつもいるねぇ」とあきれられる 感心されるほど。さらに、その性格からか、なぜか中2メンバーの「おかあさん」役となっているらしい郁。ヴァイオリンの技術とは違うところでの「信頼」のような気もしますが・・・。
その逆に、前期のオケに途中参加だったAさんは、部活への出席率が低くかったことなどから、まだそこまでみんなと「信頼」が築かれていないのかもしれません。Aさんも、今期のオケには最初から参加していますし、そのためか以前に比べれば出席率も上がったようです。今度は一つの曲を最初からみんなと一緒に創っていけます。「信頼」が築かれるのはこれからなのでしょう。

中学オケの時のコンミスが、高校の運営学年になった時にそのままコンミスになるわけではありません。また、運営学年になった時には役員は選びなおします。中学の時やってみて、周りから「これは向いていない」と判断されれば、次は選ばれません。今、コンミスになったからと言っても、安心して、そこに胡坐をかいていることはできません(郁は、「胡坐」より、「冷や汗」かきそう・・・)。

中学生オケは、これから曲を選び、4月の新歓に向けて練習ができる準備をしていきます。
中高オーケストラは、メインのシベリウスの練習が進んでいるようです。そしてこれから、11月の合同演奏会と12月のオケフェスに向けて、サブの曲が始まります。

今日も、祭日の月曜日もお弁当もちで部活の郁です。
我が家の「芸術の秋」は始まったばかり 






vaiolin0901
読んでいただいてありがとうございました


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No title

郁ちゃん、コンミスご就任おめでとうございます!実力も信頼もあったからこそなんでしょうね。一貫校で中高が一緒に活動している部活は、最高学年の高校生がメインなのかと思っていましたが、中学生だけの枠もあるんですね!中学生として運営学年の責任も経験しつつ、そのまま高校まで続けられるなんてとても羨ましい環境です。我が家のにゃごも連休はお弁当持ちで部活ですe-438芸術の秋ですね!

郁ちゃん、がんばって!

充実した芸術の秋を迎えそうですね。
私もオーケストラはど素人なのでわからないですが・・・・
みんなに信頼されて選ばれた郁さん、きっと頑張りぬいてくれるでしょうね。
新しい仲間のお友達も今度は一緒にスタート。うまくいくといいですね。

仲間と何かを作りあげるって言う経験は貴重ですよね。
4月に向けてってすごく長い準備期間なんですね。
だからこそ、終わったときの充実感がたまらないでしょうね。

公立中でも3年生は引退し、いよいよ2年生が中心。
我が家には関係ないのが残念だけど、同学年の子たちにエールを送っています。
我が長女は一人の道を進みながら、本日も練習試合に行っています。
明後日は学校の名前で出場する大会の本戦ですよ。
本戦はジュニアの世界で知ったメンバーばかりです。
親は応援のみですね。

我が家は・・・・相変わらずスポーツの秋です。
次女は食欲の秋ですけどね(爆)

No title

郁ちゃん、コンミス就任おめでと~(*^o^*)ノe-420

郁ちゃんにとって、コンミスの先輩は入部以来の憧れだったもんね♪
今度は郁チャン自身が後輩に憧れられるような、素敵なコンミスになってねe-266

部長職なんかもそうだけど、もちろん技能が優れていることは条件の一つだと思いますが、
それ以上に皆の信頼のあつい人・・・・・・というのが大事ですよね(*^^*)
郁ちゃんの人柄と、真面目に部活に取り組む姿勢が評価されたんだと思います(^^)v

Re: にゃごまま さま ♪

ありがとうございます<(_ _)>
コンミスとしての実力は・・・、まあこれからです。まずは、みんな仲良くやってほしいですね(音楽上の議論は別として・・・)。
一貫校の部活もいろいろだと思います。郁の学校の場合は、外からは一貫校扱いをされていて、校長先生は同じですが、実は中学校と高校はそれぞれ独立した学校です。そのため、中等教育学校とは違い生徒会活動もそれぞれあります。ただ、行事が合同なので、どうしてもメインは高校生って感じです。そこは、公立中学校の方が「自分たちでやる(やらねばならない)」という意識が強く育つのでいい面だろうと思います。

にゃごちゃんも、休日は1日練習なんですね。これからは中2が中心。「芸術の秋」、うまく勉強と両立してほしいものですね。

Re: でんでん さま ♪

応援ありがとうございます<(_ _)>

さてさて、これからどうなることやら、まだまだ前途多難の様子です。ただ、郁本人は管弦楽が好きなので、学生の本分は横に置いても、頑張っちゃうだろうなあ・・・。まあ、これまでは、上級生の後ろをついて行っていただけなので、いい経験になるとは思います。
来年4月までは長いように感じますが、実際にはその間、中高合同の本来の管弦学部オケのイベントがいくつかあり、そのための練習が部活として優先されます。結局、その隙間時間等をやりくりして中学生オケ(「校歌」+1曲)の練習をするということになりますので、なかなか大変みたいです。そのため毎年スタートはこの時期なのだそうです。

テニス界は錦織選手の活躍で、人気急上昇と聞いています。これまでジュニアでやっていた人たちにとっても、錦織選手の活躍で刺激された面は大きいでしょう。長女ちゃんも、ジュニアの世界で競い合いながら一緒に頑張っていく仲間が増えて、これからが楽しみですね。長男くんも次女ちゃんも、自分の置かれた位置で、日々頑張っておられるし・・・。
充実したスポーツの秋になりそうですね。
とにかく運動不足の我が家なので、少しでも見習いたいと思います・・・。

Re:鍵コメ さま ♪

ありがとうございます<(_ _)>
中学オケでやる新歓は「校歌+1曲」だけなのですが、これまで先輩の後をついて行っていただけの郁たちなので、それだけでも一大イベントのようです。たぶん「特別の存在」とはいかないと思いますが、自分は失敗しつつも、その機会をうまく使ってみんなをまとめていくのではないかと思っています。

コメントいただいた「理系の賢いダンシ」の話を郁にしたら、大受けでした。まさにそうだそうですよv(=^・^=)v

Re: マミマミ さま ♪

ありがとうございます<(_ _)>

「コンミス」といっても、中学生オケがやるのは校歌とあと1曲だけなんです。まあ、それでも普段は高校生の後をついて行っている中学生にとっては、一大事なんですけどね。
そして、中学オケのコンミスをやっても、必ずしも運営学年になった時に中高合同オケのコンミスになる(なれる)とは限らないという現実も・・・。運営学年としてのコンミスにならないと、定演の舞台で、ハイヒールの音を響かせながら、黒のロングスカートを翻して最後にかっこよく入場することはできないのです。まあ、今回の中学生オケで、技術的な面を含めてどれだけみんなをうまくまとめてやっていくことができれば、次につながるのかもしれません。
とりあえずは、今やるべきことをしっかりやるってことなんでしょうね。
・・・学生オケなので、勉強もしっかりやってほしいのですが、この分だと「芸術の秋」が終わっても、次に来るのは「芸術の冬」なんだろうなあ・・・って感じです。

応援 ありがとう♪♪
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プロフィール

郁の母

Author:郁の母
日中は田舎の小さな大学で働いていますが、うちに帰ると受験生の母でもあります(*^。^*)。
娘の郁は、高校2年生。管弦楽部と学業を両立して、目標高く、難関国立大学合格を目指します!

あと何日・・・?


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